夜勤を伴う職業をしている人にとっては、規則正しく睡眠をとる事が難しいのが実情です。
深夜帯も稼働している工場勤務の方や、病院や介護施設で働く看護師・介護職の方にとっては、夜勤の仕事をせざるを得ないです。
夜勤の仕事をしている方、夜勤の仕事への就職を志望している方は、その健康面へのリスクを認識し、そのリスクを減らす事を考えて欲しいです。
夜勤を伴う仕事の健康リスク
夜勤によって突然死のリスクが増大?
夜勤を伴う看護師さんの寿命が一般の人よりも短いというデータもあります。
しかし、あまりこのデータが広まると、夜勤をしてくれる方がいなくなってしまうので、こういったデータは大々的には報じられませんが、私の実感としても間違ってはいないデータだと感じています。
私の知り得るだけでも、看護師さん一人、介護さん一人が若くして、突然死のような状態で亡くなっています。
どちらも夜勤の仕事をしている方で、私の知り合いの息子さん(看護師)であり、別の知り合いの娘さん(介護士)でした。
夜勤と突然死の因果関係が必ずあるとは言えませんが、夜勤による不規則な勤務が、心臓に多大な負担をかけていたのではないか、と個人的には思っています。
徹夜による身体・心への負担は想像以上に大きい
考えてみてください。夜勤をするという事は、夜から朝まで起き続けて、患者や利用者の命を守る為に、少ない人数で極度の緊張状態の中で徹夜をするという事です。
徹夜やそれに近い状態を経験した事がある方は分かると思いますが、徹夜をすれば後から身体にどっと疲れが出ます。
睡眠は、長く睡眠をとっても、後の為に貯めておけない性質があります。
夜勤の前に仮眠しておいたとしても、仮眠で身体への負担を完全に無くす事は難しいでしょう。
年を重ねれば重ねる程、夜勤で徹夜をする回数が増えれば増えるほどに身体への負担は大きく積み重なっていくと思います。
身体への負担が積み重なり、突然死や大きな病気に繋がる可能性は高まっているのではないでしょうか。
夜勤の仕事をしている人の健康を守る為に
夜勤をしてくれる人に、誠実に向き合う。
しかし、夜勤をしてくれる人がいないと社会が成り立たない事も事実です。
まずは、夜勤により、命を削るリスク・可能性を隠さずに、公表する事が誠実な対応ではないでしょうか。
その上で、健康リスクがあっても夜勤をしてくれる人への敬意と感謝を示し、さらにリスクに見合った報酬が必要です。
そして、夜勤をしてくれている人の健康・人生を少しでも守り、善くする為の具体的な方策を考えなければなりません。
不規則な夜勤勤務をされている方は、夜勤時以外はより健康的な生活を心掛ける
夜勤勤務者が個人とし出来る事は、出来るだけ健康的な生活を送る事です。
不規則な夜勤勤務をされている方は、夜勤勤務によって睡眠リズムが崩れてしまうので、普段の生活はより健康に気を使った生活をした方が良いです。
まずは、夜勤勤務の前日までは、規則正しく同じ時間に寝て、同じ時間に起きて、睡眠7時間30分の睡眠を着実にとる。
そして、夜勤当日の睡眠の取り方には、人それぞれやり方はあるでしょうが、例えば、19時から7時までの勤務であれば、14時から18時まで4時間睡眠をとる。そして翌日勤務が終わって、9時から13時まで4時間睡眠をとる。そして、また、その夜はいつもと同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。
夜勤日以外は、出来る限り規則正しく生活し、夜勤日はその前後に睡眠を分けてとる。人によっては、もっと多く睡眠をとってもいいかもしれません。
睡眠以外にも、栄養バランスの良い食事をとり、適度な運動をして、ストレスを溜めないようにする。
夜勤で健康リスクを高めている分、それ以外の事は極力健康に良い生活を送って欲しいです。
夜勤勤務者への報酬を増やすべき!
そして、国が出来る方策として、すぐに出来る事は、夜勤をしてくれる人への手当はもっと大きくする事です。
夜勤をしてくれる人がいなくなると、社会として困ってしまうからと、事実を隠す事は姑息です。
夜勤の身体への負担の大きさは正直に公表し、その上で夜勤の手当をもっと上げるべきだと思います。
一番大事な事は、『夜勤の手当を格段に上げて高報酬にする』ことです。
そうすれば、夜勤勤務をしてくれる人が増えるでしょう。
多くの人で夜勤勤務を分担して行う事が出来、一人あたりの夜勤の頻度を減らす事に繋がりますし、夜勤に関わる期間を減らす事にも繋がり、健康被害を被るリスクを減らす事が出来ると考えます。
それを確実にする為には、法律で一人当たりの、月間の不規則な夜勤勤務の回数を3回程度に制限したり、夜勤勤務に年齢制限を設けてもいいのではないでしょうか。
何歳だとしても、不規則な夜勤勤務は身体への負担は大きいでしょうが、高齢になる程その負担の影響は大きくなるので、たとえば50代以上の方の夜勤勤務は控えてもらった方が良いのではと思います。
ただ、夜勤の回数制限や、年齢制限を設けてしまうと、病院や介護施設で夜勤をしてくれる人材が足りなくなってしまう問題が生じるでしょう。
それを解決する鍵は、夜勤専門で介護や看護に従事してくれる方を増やす事だと思います。
夜勤専門で働く人が働き易い社会環境を作るべき!
夜間に睡眠をとれない事も大きな負担ですが、夜に睡眠をとったり、昼に睡眠をとったりと不規則な睡眠のとり方によって、睡眠リズム・生活リズムが崩れる事こそが、身体に過剰な負担になっていると考えます。
そこで、日勤を完全に無しにして、夜勤勤務だけの働き方がもっと普及する事が大事なのではないかとお思います。
しかし、夜勤勤務のみの方が働き易い環境はあまり整っていません。
行政サービスは日中にしか受け付けてもらえない事が多いです。
昼中に選挙カーが大声で住宅地を周回して、午前から午後にかけて睡眠をとっている夜勤者の睡眠を妨げてきます。
夜勤専門で働く人が働き易い環境、日中でもしっかり睡眠がとれる整備されれば、昼夜は逆転していても、そのリズムを崩さずに生活出来、身体への負担を小さく抑えられ、夜勤による健康リスクも減らす事が出来ると考えます。
社会として、夜勤専門で介護や看護に従事してくれる方の重要性を訴え、夜勤専門で働いてくれる方の地位が上がり、多くの人にも認知されて夜勤専門で働く人が生活し易い環境が整い、夜勤専門で働く人への十分な手当て・報酬が保証されれば、夜勤専門で働いてくれる人が増えてくれるのではないでしょうか。
夜勤専門で働く人が増えれば、生活リズムの崩れにより、健康を害したり、不幸な突然死を迎える人も減らせるのではと考えます。
誰もが夜勤勤務者のお世話になる可能性はある
誰しも、病気になる可能性はあり、高齢になり介護を受ける可能性はあります。そこで、夜勤をしてくれる人のお世話になる可能性は誰にでもあるのです。
医療技術の進歩に伴い、長寿が実現する一方で、長寿になれば長寿になるほど、認知症を発症するリスク・介護を必要とするリスクは確実に高まります。
ご自身が80歳になった時を具体的に想像してみてください。かなり高い確率で何らかの病気を有している事が想像出来るのではないでしょうか。
誰しもが、病気での入院なり、介護での入所なりで、夜勤勤務してくれる人のお世話になるのです。
夜勤をしてくれる人がいてくれるおかげで、安心して生きていられるのです。
夜勤勤務してくれる人は、社会の安定に大きく寄与している事を忘れないようにし、夜勤勤務してくれる人が報われる社会を作る事が、安心して生きられる社会に繋がる事を認識してください。
就職を考える際にも、夜勤のリスクを真剣に考える
将来の仕事を考える際にも、夜勤による健康リスクは真剣に考えなければなりません。
夜勤勤務で生活リズムが崩れている人が、必ず病気を発症する訳ではないでしょう。しかし、規則正しく生活している人に比べれば、大きな病気や突然死するリスクは着実に上がってしまうと考えます。
ただ、看護や介護で夜勤するという事は、社会の役に立てる仕事であり。夜勤勤務者には、まだまだ不十分ですが、それなりの手当があります。
また、夜勤を伴う看護や介護の仕事は、社会から必要とされる仕事なので、営業職や接客業に比べれば、安い高いは別にして、安定して仕事が出来る可能性は高いです。
ちなみに、手当の大きさは、その資格の希少性により大きく違います。(同じ病院でも、医師>看護師>介護職員 このような確実に差があります。)
就職活動で、夜勤を伴う仕事を検討する際には、夜勤による健康リスクと、いざ健康を害した状況を真剣に考え、個別の企業や施設の『夜勤手当、夜勤の頻度、夜勤勤務者への配慮・サポートなど夜勤勤務者への制度・福利厚生』をしっかり調べ、十分に吟味して、後悔のない就職活動、後悔の人生を目指してほしいです。
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笑ビー
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