幸せに生きる方法『幸せ状態言語化』『幅広いリスク管理』

生きる事は大変。だからこそ幸せへの努力が必要

　理不尽な戦争・国家破綻の現実味・過酷な競争・不公平な格差・残酷なイジメなど、苦しい状況・リスクに溢れたこの現代社会においては、運や流れに任せて生きているだけでは、苦しみ生きる可能性は高まり、幸せに生きられる可能性はますます低くなってしまいます。

　限られた人生、困難多き社会だからこそ、少しでも幸せに生きる為に、幸せに生きる為の努力をしなければなりません。

　ただ、闇雲に的外れな努力をしていては、不幸になる可能性を高めてしまうだけです。

　努力すべき方向を誤り、不要な事に多くの努力をを注ぐ事は、限られた時間を無駄にし、それどころか悪い結果を積み重ねる悪循環によって、より苦しみが増すだけです。

　ズレだ努力では、いくら真面目に努力しても、報われないです。

　難しい世の中だからこそ、努力しなければ幸せに生きられません。

　難しい世の中だからこそ、正しく努力しなければ幸せに生きられません。

　じゃあどんな努力をすればいいの？

　基本的には、その境遇を生きる自分自身で、すべき正しい努力が何かを考えるべきです。

　ただ、何をどうしていいか分からない方へのヒントとして、効率良く、幸せに生きられる可能性を高める為に、次の二つの事を提案します。『幸せ状態言語化』と『幅広いリスク管理』です。　

誰だって幸せな気持ちで生きたい

　誰もが心の底では幸せに生きたい気持ちはあると思います。

　「あえてケガをして痛みを感じたい人」、「あえて病気になりたい人」、「あえて皆の前でバカにされて屈辱を感じたい人」、「あえていじめられて苦しみたい人」、「あえて不自由になりたい人」、「あえて未来に絶望を感じたい人」、これらのように、わざわざ自分が辛い想いをしたい人はいないと思います。

　「幸せに生きたい」と公言するのも恥ずかしいですから、わざわざ口には出さなくとも、心の底では誰しもが幸せに生きたいと願っており、幸せに生きる為に、誰しもが頑張って生きています。

　しかし、『幸せ』などと抽象的な概念に対して、具体的な行動指針がある訳でもないので、どうすればいいか？迷いながら、手探りに進むしかないのが人生なのでしょう。

何も考えずに生きていては、苦しい状況に追い込まれる現実社会

　奴隷のように働かされるブラック企業がはびこり、学校や職場での陰湿ないじめが絶えず、貧困に苦しむ人がどんどん増えている厳しい現実社会で、心から幸せを感じられている人はとても少ないのが現状ではないでしょうか。

　誰しもが幸せに生きたいと願っているのに、幸せを感じられている人が少ない現実社会において、何も考えずに生きていたら、幸せに生きられる可能性はどんどん小さくなり、苦しみ悔いて生きなければならない可能性はどんどん高まってしまいます。

　戦争・国家破綻・リストラ・倒産・収入の途絶え・飢え・病気・事故・後遺症・虐め・犯罪への巻き込まれ等のリスクは、長い人生において誰しも他人事ではありません。

　自分とは関係ないと思っていた惨事が、突然自分の身に降りかかる可能性は低くはない現実社会において、確実に幸せになる方法などはありません。

　また、『幸せ』という定義は、人それぞれによってとらえ方・感じ方は違うので、画一的に幸せになる方法を提示する事も難しいです。

　しかし、何となく幸せを願って生きている場合と、幸せに生きる為に、正しく、ひたむきに努力を続けた場合とでは、後者の方が幸せに生きられる可能性は着実に高まるのではないでしょうか。

　幸せに生きたいならば、『幸せ』について真剣に考え、『幸せ』になる為に努力が必要です。

　ただ、努力するといっても、闇雲に努力していては、効率が悪いです。方法を間違えれば、想いとは逆の悪い結果になる可能性を高めるだけです。

目的を叶えるには、まず目的(幸せな状態)を言語化にする

　そこで、今回は、幸せに生きられる可能性を高める為に、まず最初にすべき事をお伝えします。　

　それは、『自分が幸せな状態を明確にする事』です。

　幸せに生きたいと強く願うならば、その目的である『幸せな状態』を正しく明確にする事が一番重要であり、最初にすべき事です。

　目指す方向が曖昧であれば、実際に進む方向も適当なものとなります。

　幸せになりたいから勉強をしたり、就職活動を頑張っているのに、結果的にはその努力が自分の首を絞める事になり、不幸せな方向に進んでしまっている人は多いです。

　幸せな状態(目的・ゴール)の認識が間違っていたならば、当然そこへの努力の方向もズレてしまい、結果的にその努力は無駄になったり、逆効果で不幸になる可能性を高めてしまいます。

　幸せに生きられる可能性を高めるには、自分が本当に望む幸せな状態を明確にし、進むべき方向を正し、必要な行動を積み重ねればよいのです。

幸せな状態を明確化するとは、幸せな状態を言語化する事。

　『明確にする』と言う事は、『具体的に言語化する』と言い換えられます。

　今回のテーマを読み終えて、最終的には、ご自身が目指す幸せな状態を言語化してください。

　そして、明確に言語化された幸せな状態を目指して、正しい努力を継続して、その可能性を高めてください。

幸せな状態を正しく明確化する

　自身の幸せな状態を明確にする事が最初にすべきであるとお伝えしました。

　では、『幸せな状態』とは、どんな状態なのでしょうか？

　もやっと漠然とした『幸せ』について、正しく、具体的に捉える為には、『幸せとは逆の状態』を明確にする事で、対比的に『本当に幸せな状態』を明確にする事が出来るかもしれません。　

どこが悪くても駄目

　人間はただ一つの状況だけを良くすれば、それで良いかといえばそうではありません。人間そんな単純なものでもないです。

　『健康』に関してのみに注目しても、心臓の状態が悪くても、肺の状態が悪くても、胃の状態が悪くても、脳の状態が悪くても、どこか一つが悪くなるだけで、普通に生活する事は難しくなったりします。

　『健康』の重要性に関しては、《幸せに必要な要素。健康・夢・お金・家族。それぞれへの正しい努力。》を是非お読みください。

　「どこが悪くても駄目」と話すお年寄りの方は多いですが、本当にその通りだと思います。

　たくさんある身体の器官のうち、どこか一つだけが上手く機能しないだけでも、健康的な生活が難しくなってしまうのです。

　『健康』に関してだけでも、身体の様々な器官を大事にしなければいけません。

　健康以外にも、社会生活を営む上で、『家族の事』・『友達の事』・『学校の事』・『仕事の事』・『趣味の事』・『お金の事』・『税金や社会保険などの事』・『老後の事』など様々な重要な項目があります。

　『家族』『友達』『お金』に恵まれていたとしても、たった一つ『健康』をひどく害してしまえば、幸せと言い切れない面もあります。

　『家族』『友達』『健康』に恵まれていたとしても、たった一つ『お金』にひどく苦労し、その日食べていくのも出来ない貧困状態では、幸せと言い切れない面もあります。

　人間が生きる上では、おざなりにできない項目が多数あり、複数のどの項目においても、それなりに良い状態である事も幸せの要件の一つと言えます。

　だから、万遍無くどの側面においても、最悪の状態は回避する事も幸せに生きられる可能性を高める為には重要になります。

　何か一つだけを特別に良くしようと努力しても、それでは幸せにはなれないです。

『快』と『幸せ』の違いは？

　幸せな状態を、正しく捉えらる事が難しい要因は、『幸せな状態』と『一時的な快楽』の違いが明確でない点が挙げられます。

　美味しい食事を食べられる事も、幸せの一部と言えるでしょう。

　しかし、『快楽を感じる事』と『幸せを感じる事』が、全く同じだと認識していては、決して幸せにはなれません。

　人にもよりますが、甘未や塩味のある物を食べると快を感じます。

　しかし、快を感じるという事は、中毒性があり、摂取量が増えてしまいがちです。

　甘い物や塩辛い物を食べ過ぎれば、健康を害して、後で苦しみが増大するリスクも併せ持っています。

　『一時的な快』と『長期的な幸せ』は、相反する場合もあるのです。

　『一時的な快』の積み重ねで幸せを感じる事も出来ますが、『一時的な快』の積み重ねによって幸せを失う事にも繋がるのです。

　そうかといって、『一時的な快』が全て悪とは言えません。

　甘味はエネルギーとして、塩味はミネラルとして、人間にとって必要なものだから、『快』を感じるように出来ています。

　また、『快』を得られる事で幸せを感じたり、ストレスを軽減する効果もあります。

　『一時的な快』は、『幸せ』にとってのプラスの面とマイナスの面を併せ持っている点がに、幸せへの道を惑わせてしまう要因になっています。

　健康・目的・夢に対して大きな妨げ(害)になるなら『不要な快(害)』ですし、特別な害悪を伴わずにストレス解消出来、幸せを感じられるなら『有益な快』と言えます。

目標としたい中長期的(数年～10年先)な幸せな状態を言語化

　人はどうしても、今の快楽に目を奪われ、今への想いが強くなればなるほど、その瞬間は未来への想像力が低下してしまいます。

　今だけに焦点を当てずに、積極的に未来の事を想像して、未来の事を大切に考えるように自分に仕向ける事が必要だと考えます。

　そこで、目標としたい、心から嬉しいと思える幸せな状態を現実的な可能性も加味して、中長期(数年～10年くらい)先の目標(幸せな状態)として、言語化して、明確にしてください。

　望む幸せな状態(数年～10年先)は、高い目標を設定しても、現実的な目標を設定しても、それは各人の価値観です。

　ただ権力を持って人を支配する姿・劇的な成功を収めて憧れられる姿、大金持ちになって豪遊する姿など、未来に欲望を満たすだけの目標では、今の欲望を満たそうとする状況と変わらず、結局今の欲望に負ける可能性が高いですし、それが本当の幸せなのかどうか？もう一度考え直した方がいいと思います。

　ささやかでも誰かの役に立つ姿・ささやかでも人から必要とされる姿・堅実に家庭を育む姿・穏やかに日常を過ごす姿・健康に仕事が出来る姿のような、『ささやか』・『堅実』・『穏やか』な姿をイメージして目標を立てられる事をお勧めします。

　人から必要とされるというのは、簡単な事でありません。

　一定以上の需要・知識・技術・社会性・対応力が必要です。

　いくら、凄い知識や技術を身につける努力を重ねても、まったくその需要が無ければ、必要とされないのかもしれません。

　いくら努力しても、適性的に向かない事であれば、悲しいかな必要とされないかもしれません。

　世界・日本の情勢を多角的に把握したうえで、未来を予測し、自身の現実的な環境・適性も加味して、コツコツと身につけた知識・技術で、ささやかでも誰かの役に立つ姿を想像して、目標を立ててはいかがでしょうか。

　年齢的に何かを身につけるよりも、少しでも健康的に日常を送れる姿をイメージして、健康の為にコツコツ努力する事を目標にしてもいいかもしれないです。　

　ひとそれぞれ、中長期的な幸せな未来を言語化し、その幸せな状態に向けて、コツコツと努力する事自体が、幸せを積み重ねられている事だと感じてください。

　どんなに苦しい状況だとしても、目標をもって、努力を続ける。その努力する過程こそが幸せな状態なのかもしれません。

目的(幸せな状態)を明確に出来ても、実践しなければ意味は無い

　自分の願う幸せな状態とは違う方向に進んでしまう要因は、幸せな状態を正しく明確に出来ずに、「進むべき方向を間違えるから」だけではありません。

　もう一つあります。それは正しく進むべき方向は分かっているのに、『意志の弱さにより、すべき事が出来ない・すべきでない事をしてしまう』事が原因で、どんどん不幸せな方向に進んでしまう事です。

　その場の欲望に流されて、自分が決めた事を貫けずに、自分が願う幸せな状態からどんどん離れていってしまう事も、多くの人の人生において重要な課題です。

　『決意した事を貫く』簡単なようでとても難しい事です。

　ギャンブルやお酒やタバコや過食などの、止めたいのに、なかなか止められない悪癖を続けてしまう事により、じわじわと幸せから遠ざかり、地獄の沼へと沈んでいく事になります。

　幸せな状態という目的を明確にしたならば、その目的を叶える為に、自分で決めた事を確実に実践する必要があります。

『幅広いリスク把握』

　自身にとっての幸せな状態(目標)を言語化して、明確にしたならば、もう一つ大事なのは、『幅広いリスク管理』です。

　人は目標だけでは生きていけません。

　食べる物がないと生きていけませんし、お金が無くても生きていけません。

　また、健康を保って、自分の事は自分で出来た方がいいですし、自分で出来ないならば支援も必要です。

　人間が幸せに生きていくには、本当に様々な要素が必要なのです。

　しかし、その全ての要素が全て上手くいくとは限りません。

　様々なリスクが身近に、間近にあるのです。

　幸せに生きる為には、様々なリスクを把握し、リスクを管理しておく事が欠かせないです。　

最高の快を得るより、最悪の苦しみを避ける。その為に幅広くリスクを把握する

　人間は、快が得られる度合いよりも、苦しい状況の度合いの方が影響が大きいと筆者は考えます。

　快楽が得られないからと自殺する人はいませんが、苦しみに堪えられずに自殺する人がたくさんみえる事がそれを証明しています。

　多様な視点で、様々な側面(項目)で、最悪のリスクを軽減させる事も幸せに生きる為に重要になります。

一瞬の判断の誤りで、一生の苦しみに繋がる

　状況は刻一刻と変化し、いつ一生に影響を及ぼすような危機・岐路に出くわすか分かりません。

　絶対に決意した事を守ると心から思っていたとしても、過度なストレスや解放感などの状況によって気持ちは一瞬で揺らぎ、一瞬の気持ちの緩みで決意した事を破って。

　犯罪など犯すはずがないと思っていたとしても、悪い状況が重なれば、衝動的に犯罪を犯してしまう事だってあるかもしれません。

　状況の変化に応じて、冷静さを保ち、わずかな心の変化にも気を配り、素早く最悪のリスクを把握する事が、最悪の状況を回避する為に重要になります。

　一瞬の快楽を追求するよりも、視野を広く、様々なリスクを状況に応じて素早く把握し(『幅広いリスク管理』)、リスク回避を積み重ねた方が総合的には幸せに生きられる可能性が高くなると考えます(《人生は『判断』で決まる！　最善の判断は『最悪を避ける事』！》）

『目指したい状況への努力』『幅広く最悪を避ける努力』両方大事

　自分が幸せでいられる特別に大事にしたい状況を明確にし(『幸せ状態言語化』)、さらに、健康や社会面(家族・学校・仕事・お金・制度）など視野を広くして、長く苦しむリスクを避ける為に、常にアンテナを張り幅広く素早くリスクを把握し、リスク管理するようにしてください(『幅広いリスク管理』)。

　目指したい目標(『幸せ状態)を言語化して、目標を達成する為の努力と様々なリスクを幅広く素早く把握し、リスクを回避し(最悪状況回避)穏やかに生きられる状況を作る努力。

　この両輪の目的(目指したい状況・回避したい状況)を明確にし、目的を実現する為の具体的で適切な方法で努力する事により、努力の報われないただ苦しい状況を避け、目指したいもの為に努力が出来る、その充実した過程自体を楽しめる幸せな状況を実現できます。

　生きていけるお金があり、健康でいられれば、それが十分な幸せであると感じられるのであれば、『5年後も穏やかに健康的に普段の生活を送れる』などの目標を設定してもいいかもしれません。

　『難しい目標』に立ち向かうならば、その目標が達成しなかった場合でも、その努力した分だけある程度報われるようにリスク回避を考慮した目標を設定した方が無難です。

　たとえば、『１０年後に、会社の役員になって、会社を動かしていきたい』との目標ならば、たとえ役員になれなくても、仕事を頑張れば、仕事が上手くいく可能性も高いでしょう。

　『才能』『環境』『努力』『犠牲』『縁』『運』の全てが揃って初めて大成功するのです。何万分の１の確率です。

　リスク回避を忘れて、『つぶしの効かない目標』、『リスクの大きな目標』を設定してしまえば、大きな苦しみと後悔に繋がるでしょう。

　暴飲暴食を続けて若くして大きな病気を患った人、暴走行為で大事故を起こして重い障害を負った人、アルバイトで食い繋ぎ年老いてしまった芸人、格闘技で重い障害を負った人、悪い事をして大儲けしたが犯罪がバレて捕まった人は、『一時の派手な快』・『つぶしの効かない目標』・『リスクの大きな目標』に惑わされて、リスク回避を軽んじた事を深く後悔しているのではないでしょうか。

今、逃れられない苦しい状況ならば、視点を変える

　すでに健康面・社会面で、苦しい状況にあり、本人にとっては、幸せと到底感じられない状況の人もたくさん見えるでしょう。

　治る病気であれば、病気を治す事に努力をする事が出来ます。

　しかし、ほぼ治る事が難しいと考えられる障害を抱えている方もたくさんみえます。

　現実的には難しい事である障害自体を完全に治す事に目を向けるよりも、『障害を少しでも良くなるように頑張る』・『これ以上悪くならないように努力する』・『障害を受け入れてその障害とうまくつきあっていける環境作りに努力する』・『障害を受け入れて別の楽しいと思える事を楽しめる努力をする』など、視野を広げ・心の持ち方・考え方の工夫によって、今ある状況を受け入れつつ、その状況の中で本人自身が幸せを感じられるにどうすれば、どう支援すればいいか幅広く考え、その状況の中での目的を明確にして、努力する事も出来るのではないでしょうか。

　不公平や理不尽は当たり前の厳しい現実社会において、少しでも幸せを感じて生きられるの可能性を高められる為に、たとえ苦しい環境であっても出来る事はあります。

　少しでも苦しみを減らせる可能性を高める為に、今の自分の状況・環境において、現実的に可能な幸せな状況を明確にし、抜け目なく幅広く素早く最悪の状況を避ける事も意識し、自分の責任で考え、計画的継続して、なおかつ柔軟に努力する事で、必ず幸せに生きられる道を切り開く事は出来ます。

　自身の幸せの為、家族の幸せの為、思いつめ過ぎずに、『数年～10年先の幸せな状況言語化』と『長く続く苦しみを避ける為の幅広く素早いリスク管理』を実践し、幸せに生きる努力をし、幸せに生きてもらいたいと思います。

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笑ビー