就活での内定シミュレーション・内定辞退・内定承諾要請への対応が社会人として最初の大仕事

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 就職活動において、忘れがちですが、とても重要な事として、内定承諾に関するシミュレーション・リスク管理があります。

 就職活動においては、本命を控えて、別企業から内定をもらい、対処に悩むケースは、多くの学生が経験する事です。

 内定を承諾しておいて辞退するという事は、内定を出してくれた企業にとても大きな迷惑をかける事になります。

 一方、人生が懸かった就職先を少しでも、納得のいく形で決めたい気持ちもあります。

 本命の結果がまだ出ていない状態で、別企業からの内定をもらい、その内定の承諾を迫られた時には、『本命を諦めて、内定を先に出してくれた企業に就職するか?』or『もらった内定を辞退して、望みの薄い本命企業を最後まで追いかけるか?』という人生を賭けた選択をしなければならない状況に陥ります

 もしくは、内定を承諾しておいて、もし本命が受かったならば、辞退させてもら事を画策する『モラル』と『訴訟リスク』と『自分の人生』の3つ天秤にかけるというとてもややこしく悩ましい状況に陥ります

 このような内定に伴う困難な状況を、事前に想定しておき(シミュレーションしておき)状況に応じたプランを準備しておき上手く解決する事は社会人として最初に取り組むべき大仕事になります

 社会人としての最初の仕事として、内定トラブルを起こす事なく、納得いく企業に内定をもらい、そこに就職する事が出来れば、これからの仕事にも弾みがつくでしょう。

 しかし、最初の仕事(内定への対処)で、トラブルになったり、自分が大幅に妥協せざるを得ない結果になるようでは、今後の仕事・人生に後ろめたさや悔いが付きまとい悪影響を受けるかもしれません。

 この悩ましい問題への対応方法について私の考えを述べますので、これから就職活動を始めようとされる方・内定をもらってどうすべきか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

内定に対する判断で、人生が決まる!

 当サイトのページを沢山見てくれている方なら、もう十分ご理解頂いている事だと思いますが、当サイトの最大のテーマでもあり、強く訴えたい事は『最初の就職先によって人生の8割が決まる』『規模が大きく、安定した就職先を目指すべき!』という事です。

 最初に就職した企業もしくは役所によって、人生がほぼ決まるのですから、就職活動には人生を懸けて、年単位で準備し、本番に臨むべきです。

 そして、就職活動の最後を締めくくる内定を受けるか?辞退するか?の判断は、残りの人生の有り様を決める最重要イベントであり、その結果はそれまでの人生(学生期間の努力)の集大成と言えます。

 内定の辞退or内定の承諾の判断は、まさに人生を決める分岐点となります。

 『内定に対する判断』は、『人生を決める判断』と言えます。とても重い事である認識を持ち、就職活動の早い段階から様々な選択肢の準備をしておくべきです。

複数企業にエントリーするにしても、ブラック企業だけは避けるべき!

 就職活動は簡単なものではありません。優良企業であれば、数千人近くの学生が殺到します。

 人気グループのライブ会場かと思える程に、学生で溢れかえっている説明会に参加した際には、膨大な志望者数と、狭き門への倍率を想像しただけで、受けても時間の無駄だと諦める人もいるでしょう。

 優良企業ほど、そこに入りたい人も多い訳ですから、倍率も半端ない事になります。心の底から望む第一志望の企業に入れる人は極々僅かです。

 大手の面接試験に現れる膨大な志望学生数に圧倒され、案の定一次面接で、ふるいに落とされ、厳しい現実を身をもって実感すれば、とりあえず多くの企業を受ける選択も致し方ない面もあります。

 一つの企業に対して、丁寧に履歴書を書き、数回の緊張感ある面接を受け続けるだけでも、精神的な疲労はとても大きいです。

 受けては落ち、受けては落ちを繰り返し、就職活動期限が迫ってくると、『精神的疲労』と『自信喪失』と『焦り』で一杯一杯になります。 

 追い詰められて、手あたり次第にエントリーシートから応募するような、数を打てば当たる方式で取り組めば、一つ一つの企業を研究する事も疎かになり、より一層内定をもらえる可能性は低下し易い面もあります。 

 また、どこでも良いから正社員として採用されて、就職活動を早く終わらせたい誘惑にかられると、大量募集・大量退職を繰り返すようなブラック企業に就職してしまう可能性も高まります。

 どんなに早く終わらせたい誘惑にかられたとしても、ブラック企業にだけは、ブラック企業にだけは入らないように、その業界・業種・各企業のブラック度だけは確認しておいてください。《ブラック企業だけは絶対に避けて!恐怖の実態1-恫喝・暴力編-》《ブラック企業だけは絶対に避けて!恐怖の実態2-長時間労働編-

 軽い気持ちでブラック企業に応募してしまえば、沼に引きずり込まれるように入社させられてしまい、地獄をみる事になります。

 自分が希望する業界や業種、目指す業界や業種に関連した企業、自分のレベルに見合った企業、理想と現実を総合的に勘案し、妥協すべきは妥協して、少しでも自身の能力を生かせつつ、少しでも規模が大きく、安定した企業を目指す事を強くお勧めします。

 決してブラック企業にだけは入らないようにしてください。

内定辞退を極力避ける為のシミュレーション・リスク管理を着実に実施する!

出来る事ならば、最初に本命企業を受けておきたい!

 就職活動を出来る期間は基本的に限られていますから、期間内に確実に来年度の就職先を見つける為には、複数の企業を同時期に受ける事も十分あり得ますし、それは一般的な事でしょう。

 しかし、複数の企業を同時に受けていれば、往々にして本命企業の結果がまだ出てない段階・本命企業への応募がこれからの段階で、別企業から内定をもらう事態は十分生じ得ます。

 「本命企業の結果が出るまでの間、別企業からの内定をどうするか?」このジレンマを避ける為には、まだ就職活動時期の早い段階であるならば、一番最初に本命の企業を受けて、本命の企業から最初に内定をもらえる事がベストでしょう。

 しかし、とても優秀な学生、引く手あまたの才能を持つ学生、企業が欲するレアな資格を有する学生でもない限り、そんな想い通りに本命企業から最初に内定をもらえる人は少ないのが現実です。

 ちなみに、まだ就職活動期間の早い段階であれば、就職試験に慣れる事を目的として、高嶺の超優良企業を記念受験的に受ける事も一つの選択肢かもしれません。

状況に応じて、複数の企業を同時に応募するにしても、自身の能力を生かせつつ、少しでも安定した企業を目指す。

 多くの人は、本命や高望み的な企業の書類選考や一次面接に落ちてから、目標のハードルを下げ、複数の企業に応募するようになります。

 生真面目に、内定辞退などしたくはないからと言って、その時点での本命企業の合否を待って、一つ一つ順番に受けていては、企業の採用時期が終わってしまいます。

 また、自分の都合通りに、行きたい希望の順番通りに、企業が採用を開始をしてくれるとも限りません。

 結果を待ってから次を応募するような悠長な判断をしていては、就職浪人になる可能性を高めてしまいます。

 就職浪人期間が長くなれば長くなるほど、ますます希望する企業への就職は難しくなり、安定とはほど遠いブラック企業に就職せざるを得なくなる可能性が高まります。 

 募集人員に対してその100倍の学生が殺到する大手優良企業を狙えば、10社、20社と受けても、全部落ちる事はざらです。 

 なかなか内定がもらえずに焦った精神状態で、採用されたい気持で一杯一杯の状態では、内定辞退を避ける為のシミュレーションや、本命を控えて別から内定をもらった時の想定まで出来ない人も多いでしょう。

 ただ、焦って、適当、闇雲に、手あたり次第、複数の企業を受けるのが一番最悪の判断です。

 状況によって、複数の企業を受けるにしても入社したい企業を厳選する事がとても重要です。 

 自身のスペック(出身学校・資格・IQ・コミュ力・学生時代の経験や実績等)を冷静に分析し、現実を受け入れ、内定を貰える可能性があり少しでも自身の能力を発揮し易く、なおかつ、少しでも規模が大きく安定した企業で、なおかつ、内定をもらったらそこに入ると決断出来る企業を受ける事が王道です。

 そうすれば、複数の企業を同時に受けたとしても、どこから内定をもらったとしても、そこに入るつもりで受けているので、納得して内定を承諾し、入社する事が出来ます。

複数の内定をもらったら、長く安定して勤められる方を選んで欲しい!

 内定承諾を迫られる前に、複数の内定をもらえたならば、どの企業を選ぶか? この場合は自分に選択権が与えられている状況です。

 それぞれの採用過程において、各企業への研究は進みますし、面接において各企業の色も見えてくるでしょう。

 自身の性格や能力と、各企業で求められるものが、より合致する企業の方が、より自分らしく、より自分の能力を発揮し易い事になるでしょう。

 自身の性格的な相性・能力の活かし易さも大切な基準になります。

 しかし、より良い人生を送れる企業を選ぶ判断材料として、『中年や高齢になっても安心して働けるかどうか?』という基準も忘れないで欲しいです。

 長く健康的に勤められるかどうか? いざ病気や年齢の影響で、これまで通りに働けなくなっても仕事を続けられるか? 結局、長い目で見れば、こうした福利厚生面の充実・働き易さが一番重要になります。

 人は、自己評価は高くなりがちですが、実際に働いてみるまでは、自身のビジネスにおける相対的能力を知る事は出来ません。

 若いうちから能力主義の会社に入って成功するのは、『とても能力の高い人』・『どん底に落ちても諦めないエネルギッシュな人』・『超自信家かつ運の良い人』など、極限られた人だけです。

 どうしても勝負したいならば、まずは安定した企業に入る勝負をし、安定した企業で5年以上働いてみて、自分の能力がとても高く、ノルマ系の仕事や独立してもやっていけると確信出来たなら、それから独立や転職を考えれば良いでしょう。

 まずは、長く安定して働ける事を優先して、つまり、少しでも規模が大きく、少しでも安定した企業を選んだ方が、厳しい社会の様々なリスクに対して助けてもらい易いです。

 社会は厳しいです、また、一人間の能力には限界もありますし、病気のリスクもあります。人生の様々な過酷なリスクを最大限に軽減出来る方法は、安定企業もしくは役所に就職する事です。

 病気で長期の休みを取れる等の手厚い福利厚生がある役所に勤められる事は、手厚いが馬鹿高い保険に入る事に負けないくらいのメリットがあります。

 詳しくはこちらから⇒《仕事をすぐ辞め、人生狂う人続出!就職志望先の選定基準は、長く勤められる事が最重要!》《国力急落の日本で就活・転職するなら、安定一択。安定した仕事を目指せ!》《数ヵ月で仕事辞めた人の地獄顛末。でも死にそうなら、すぐ辞めた方が100倍幸せ。諦めないで!

第一希望を控えて、内定承諾を迫られた状況を真剣に想定してから受ける企業を判断すべき!

 複数の企業を同時に受けるにしても、受ける企業をしっかりと調べて、基本的にはどの企業であっても入社するつもりで応募し、採用試験を受けてください。

 しかし、実際に、その時点での第一希望企業の合否結果がまだの段階で、別企業から内定通知と同時に、内定承諾要請の書類が届いた時には、第一希望への未練が膨れ上がります

 しかも、第一希望でない企業がサラッと内定を出してくれたとなると、そんな簡単に内定を出してくれるのは希望者が少ないのかな?もしやブラック企業?などの疑念も生じ、最初に内定を出してくれた企業への価値観はとても低くなり易いです。

 というか、第一希望の会社への異常な欲望が生まれると、それ以外を否定する言い訳が次々に浮かんでくるのです。

 ダイエット中に、甘い物への欲望が生まれると、はちゃめちゃな言い訳が次から次に浮かんで、甘い物を食べる屁理屈が成立してしまうのと同じ原理です。

 マリッジブルーにも近い感情です。

 複数の企業を同時に受けるという事は、人間の強欲さ・欲望によって、まともな理性を失う可能性まで想定しておかなければなりません。

 しかも、第一希望への未練が大きい程に、その第一希望企業は得てして優良企業でしょうから、人気もあり、結局落ちる可能性も高いです。

 だからこそ、高嶺の花のような企業は、最初に受けて、現実を知ると同時に、現実的な範囲でより良い企業に専念して、内定を喜んで受けられる状況を作っておきたいです。

 また、希望度が高い企業からの合否が早めに届くようなスケジュールを想定して、受ける複数の企業を選択する事も一つの手です。

 ただ、想定通りの順番で合否結果が届くとも限らないので、希望度に多少の差はあれど、どこの会社から最初に内定を出してもらえたとしても、最初に内定を出してくれた企業で決められるように、自分にとって厳選した企業を受けるようにしたいです。

 その上で内定辞退や内定辞退に迷うような事態を極力避けるように、入りたい順で合否が届くように出来れば、それが理想でしょう。 

面接で「本当に入社してくれます?」と聞かれたならば「入社します!」と本気で応える⁉

 では、実際に複数の企業を同時に受ける際の面接場面もシミュレーションしていきましょう。

 多くの学生が、複数の企業を同時に受けている事は、採用活動をしている企業の面接官も、重々分かっています。

 面接においては、本気で入社を希望しているかどうかの確認をされる事もあります。

 基本的に、その時点での本命企業(本命役所)を早い段階で受けるように、管理出来ていれば、本気で入社(入職)を希望している気持ちを、正直に話せます。

 もしも、別に本命企業がある場合には、今面接を受けている企業の内定辞退の可能性がある事を正直に話してしまえば、落とされる可能性は高まるでしょう。

 入社するかを曖昧に答えるような本気で入社を希望していない学生を面接官が採用したいとは思いませんよね。

 基本的に嘘を言う事は良くない事ですが、社会に出て仕事をする事になれば、嘘をつかざるを得ない時もあります。

 全てを正直にさらけ出して、その企業から内定をもらえずに、さらに、本命企業からも落とされ、どこからも内定をもらえない事態だけは避けたいです。

 「内定を出したら、入ってくれますか?」と聞かれたならば、入社したい旨を伝えておいた方が、内定を貰える可能性は高まるでしょう。

 基本的には、入社を全く希望しない企業を受ける事はないでしょうから、入れるかどうか分からない本命企業の事は一旦忘れて、本心から「はい、入社したいです」と心を込めて答えておいた方が良いでしょう。

 また、他の企業を受けているのか聞かれた際には、複数受けているならば、正直に別の企業も受けている事を伝えた方が無難かもしれません。

 「御社に入りたいから、他を全く受けていません」では、現実的には、嘘をついていると疑われたり、リスク管理の出来ない人だと思われるかもしれません。

 複数の企業を受けているが、今受けている企業を強く志望している事を、面接官に納得してもらえるような理由を、分かり易く説明出来る事が重要です。

 複数受けている際に、もしも全く別業種を受けているならば、それついては黙っておいた方が無難かもしれません。

 全く別業種を受けていれば、志望業種も絞らずに、適当に手あたり次第に会社を受けている人だと思われ、信用を失います。

 深く突っ込まれたならば、同業種を受けている事までは、伝えても良いでしょう。

 ただ、就職活動は、仕事と同じで、相手がいる事ですから、完全な正解はありません。

 最後はご自身の責任で、ご自身の目的を達成する確率の高い行動を、一つ一つ積み重ねていくのみです!

 また、面接での合格率を高める方法については、こちらで説明していますので、ご覧ください⇒《就職面接試験で合格率を高める方法(笑ビー式就職面接法)

本命を控えた内定承諾要請をどうするか? 辞退?保留依頼?受諾?

 その時点での第一希望企業の結果が最初に出るように、受ける順番・時期を調整したとしても、第一希望企業の採用活動が想定より長引く事もあるでしょうし、第二希望の内定が想定より早く出てしまう事もあるでしょう。

 また、都合よく第一希望企業が先に採用試験を始めてくれるとも限りません。

 どんなに内定辞退を避ける為の努力をしたとしても、本命の採否結果が分からない段階で、別企業から内定と内定承諾要請を受ける状況が生まれてしまう事はあるでしょう。

 ここで、第一希望と第二希望で、そこまで志望度に差がないならば、先に内定を出してくれた企業の内定を受諾して、採用過程途中の会社にはお断りの連絡をすれば、良いでしょう。

 また、現実的に第一希望企業に採用される可能性が薄いならば、きっぱりと第一希望の事は諦める判断も一つの選択肢です。

 どんな企業も完璧な企業はありませんし、第一希望の企業に入っても、そこの上司がとても悪い人で、結果的に第二希望に入社した方が良かったとの可能性だってあります。 

 もしも、どうしても、第一希望の企業の結果を待ちたいならば、『①内定を出してくれた企業の内定を辞退する』 『②別企業の採否結果が出てから、じっくり検討して内定を承諾するか決めたいので、内定を保留してもらえないか、交渉する』 『③内定をとりあえず承諾して、もしも第一希望が受かったならば、後から謝って、お断りさせてもらう』主に、これら3つの選択肢があるでしょう。

 ①の判断をして、結局第一希望の企業から不採用の通知がくれば、もらった内定は辞退してしまっているので、その時点で全ての内定が無くなる事になります。

 まだ、採用活動期間の早い段階であったり、就職浪人も見据えているならば、この状況も想定の範囲内で許容される事かもしれません。

 しかし、就職浪人は絶対に避けたく、採用活動時期のかなり後半であれば、また一から就職先を探さねばならず、かなり追い詰められる状況になるでしょう。

 ②の判断をしたならば、「すぐに承諾してくれないならば、内定辞退とみなす」と言われるかもしれません。

 もしも、内定保留を受け入れてもらえたならば、本命企業が落ちた段階で、すぐに「検討した結果内定を承諾したい」旨を伝える事になりますが、その後、内定を保留した事で、多少の気まずさや、後ろめたさを感じるでしょうし、もしかしたら、不利な配置を言い渡される事もあるかもしれません。

 本命企業に受かったならば、すぐに保留していた内定のお断りと謝罪の連絡を入れる必要があるでしょうが、これが結果的には一番良い結果かもしれないです。

 ③の判断をしたならば、本命企業に落ちたならば、何事も無かったように、そのまま承諾していた内定先に入社すれば良いでしょう。

 問題は、別に受けていた本命企業から内定通知が来て、内定を承諾していたけれども、入社出来ないという事を伝え、謝罪しなければならないケースです。

 法律的には、『雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する』との民法の規定により、入社日の2週間前までならば、内定承諾していても入社の辞退は可能だと考えられますが、入社を辞退するならば、出来るだけ早く伝えた方が、企業側の負担は小さくなるでしょう。

 そうは言っても、内定を承諾しておいて、辞退する事は、後ろめたい気持ちが大きいでしょう。採用担当者や役員から、辛辣な言葉を突き付けられる事もあるでしょう。

 もしも、内定の承諾時に、雇用期間を定めた契約まで行われたならば、入社を断る事は出来ない可能性もあるかもしれません。

 ③の判断をするならば、そうしたリスク・責任を受け入れる覚悟をしての判断になります。

 就職先には人生が懸かっていますから、多少のトラブルを引き受けてでも、第一希望の企業への入社への可能性を探る事も、一つの選択肢かもしれません。

 私の知り合いでは、企業側の事情により、内定を取り消され、就職先が無くなってしまった人がいました。

 恐らくその企業の業績が突然悪化して、採用枠を減らさざるを得なくなったのか、予測していたより、内定辞退者がいなくて、内定取り消しを行ったのでしょう。

 企業の側だって、内定を取り消す事があるのです。

 人生が懸かった事なのですから、リスクはありますが、別企業の内定はキープしつつ、第一希望への就職可能性を残す判断も、自己の責任において、選択肢の一つになります。

深く考えず、最初に内定をもらった企業に入る選択は、ただ面倒を避けるだけの逃げ。就活には執念も必要!

 私自身がそうだったのですが、厳選せずに多くの企業に応募し、内定をもらったならば、最初に内定をくれた企業に就職すると頑なに決めていました。

 自分では「仁義を通したい」、「嘘をつきたくない」、「内定をくれた恩を返したい」などとカッコをつけていましたが、要は「受ける企業を厳選するのが面倒」「内定辞退のジレンマを避けたい」、「内定を辞退するのが恐い」、「面倒事を避けたい」、「もう就職活動を早く終わらせたい」との深層心理が働いていただけでした。

 ただのめんどくさがりの、逃げの言い訳でしかなかったのです。

 後で本命企業の面接が残っていたとしても、「先に内定を出してくれた企業を裏切れない」と本命企業の面接を断って、就職活動を終わらせようと考えている人もいるでしょう。

 しかし、民法627条「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から2週間を経過することによって終了する。」とありますので、内定を承諾していたとしても、入社日の2週間前までであれば、基本的には入社を辞退する事は可能ですので、もう一度本当に、本命企業を諦めて良いのかを真剣に検討してみてください。

 企業側だって、業績悪化を理由に、学生に対して、内定を取り消す事はあるのですから、学生側にだって内定を辞退したり、内定承諾後に辞退する権利はあっても良いです。

 ブラック企業でもなければ、内定承諾後の辞退に対して、損害賠償を請求してくるような事はないでしょう。

 少しでも良い就職先を掴む為に、内定を出してくれた企業の内定は承諾しつつ、本命企業への希望を捨てない、執念・粘りがあっても良いと考えます。

 そして、本命企業から内定の通知をもらえたならば、速やかかつ丁重に、先に内定を出してくれた企業にお断りと謝罪の連絡をする。

 内定を承諾しておいて、内定を辞退するのは、確かにリスクは伴いますが、人生が懸かっている事ですから、一つの選択肢になり得るでしょう。

 もし本命企業が不合格になれば、しれっと先に内定を承諾しておいた企業に入社すればいいのです。

 戦略・強かさ・リスクを負う強さ・謝罪を引き受ける強さ・交渉する粘り強さは、これからの厳しい社会を強く生きていく上では必要な事です。

 最後は自身の責任において、後悔の無いように、幅広くシミュレーションし、状況状況に応じて、最善の判断をくだしてください。

合格の確率を少しでも高める為に

 就職活動は、明暗がはっきり分かれ易いです。

 何十社と受けても、全く受からない人もいれば、たくさん内定を貰える人もいます。

 そんな大企業の内定をいくつも貰えるような人は、

①早くから将来の就職を見据え、コツコツ勉強し、企業が欲する知識・技術・資格を身につけている。

②もともと地頭が良く、コミュニケーション能力・問題解決能力・リーダーシップにも優れている。

③学生のうちに目を見張るような大きな成果を上げている。

 これら全てを高いレベルで備えている非の打ちどころがない人は、多くの企業から引っ張りだこです。

 そんな才能が溢れ出る天才ではない、普通の人こそ出来るだけ早い段階から、将来を見据えて、就職したい先をある程度を明確にし勉強をコツコツ継続し、就職活動に有利な経験を積み就職に有利な資格を取得・技術を習得し戦略を持って全力で、粘り強く就職活動をするしかないのです。

公務員を目指すならば、民間は受けずに、公務員に絞るべき⁉

 公務員を目指すならば、公務員試験や面接に絞って、専念した方が良いのではないでしょうか。

 就職浪人する事になるかもしれませんが、公務員という身分には、それだけの価値があると考えます(《公務員になる・安定企業に就職する為、出来る事は全部する(笑ビー式安定掴む勉強・就活術)》)。

 数年チャレンジして駄目ならば、すっぱり諦める事も必要でしょうが・・・。

まとめ

 最初の就職先によって人生は大きく左右されます。

 少しでも良い就職先を掴む為には、出来るだけ早い段階からの準備が必要です。

 しかし、ただ採用されたい想いを強めるだけで、上手くいくほど甘くはないです。

 第一志望の企業に落ちる可能性は十分考えられる事であり、複数の企業を同時進行で受ける必要性も生じてきます。

 複数の企業を受けるにしても、基本的には内定をもらったならばそこに入社したいと思える企業をしっかり選択しておき、内定をもらったならば喜んで入社してください。

 しかし、どうしても、本命企業の合否結果が後になってしまった際には、その志望度の強さ(先に内定を出してくれた企業と本命企業との差の大きさ)・合否結果が出るまでの期間(内定を承諾してから、あまりに、時間を経過してから、辞退するのは、さすがに忍びない)を勘案し、先に内定をくれた企業で決めて本命企業を断るのか? 内定承諾を少し待ってもらう交渉をするのか? 内定承諾をしつつ本命企業が受かったらお断りの謝罪をするのか? 真剣に考え、シミュレーションし、判断してください。

 あらかじめ、悩ましい状況に陥る可能性をしっかり想定して、危機感を持って準備しておき、自分にとって最善の就職先に入社出来るように、粘り強く取り組んでください!

 ここまで、お時間を割いて読んで頂き、ありがとうございました。今後もあなたにとって少しでも助けになれる情報提供を心がけます。別のページも、ご覧頂けたら幸いです。

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笑ビー

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