多くの人の前では緊張してしまい、『頭が真っ白になってしまう』・『思考がまとまらずにパニックになってしまう』・『焦って早口になってしまう』・『赤面してしまう』・『声が上ずってしまう』・『言葉を噛んでしまう』・『どもってしまう』、時には『泣きながら話してしまう』。
これらのように、大勢の前で話す事に強い不安を感じている人の為に、人前でも緊張せずに話す方法をお伝えしますので、是非活用してみてください。
知り合い同士で話す時には緊張しないのに、大勢を前にして話す時には極度に緊張してしまう。
私自身も人前で話す事には、人一倍緊張してしまう性質でした。
家族や友達と話す時は普通に話せるのに、大勢を前にして話す時には独特の異様な緊張感に襲われていました。
最初の経験は、幼稚園の演劇会です。本番でセリフを言おうとしたら、なかなかセリフを思い出せずに苦労した記憶が薄っすらあります。
これは、緊張で記憶が飛んでしまったのでしょう。頭が真っ白になるという現象ですね。
小学生の時には、廃品回収の広報放送係りになりました。
車に乗せられて、拡声マイクで「明日は廃品回収の日です~」と言うように言われて、普通に言えると思ったら、最初に声を出す際に、声が上ずってしまい、自分でもびっくりした事を憶えています。
中学生になると、先生に点呼されて、ただ「はい」と答える事にも緊張していました。
声が上ずったり、裏返ったりしないように、必死に低い声で「はい」と言うようにしていました。
「はい」の一言に対して、気にすれば気にするほどに余計に緊張してしまい、自分の番が近づくごとに緊張感が高まりました。
緊張し過ぎて、「はい」のタイミングを早くし過ぎて、自分の名前を呼ばれている最中にかぶせるように返事してしまったり、タイミングが遅くなり過ぎて、皆の注目を集めてしまった挙句に「へぇい」と裏返った声で返事してしまう事もありました。
「はい」に失敗してしまうと、次の時間の点呼ではさらに緊張感を高めてしまい、また失敗する悪循環に陥っていました。
「はい」の一言に手こずる程に緊張しいの私ですが、何年もかけて緊張しない方法を調べ、考え、試行錯誤の結果、今では人前でもそれほど緊張する事なく話す事が出来るようになりました。
大勢を前にしても緊張を抑える方法(『笑ビー式;人前で落ち着く思考術』)を次の項からお伝えしていきます。
①自分の事を大切に想い過ぎず、感謝の気持ちを抱き、相手の事も適度に大切に考える。
自分の事を大切に想い過ぎず、感謝の気持ちを持って、相手の事も考える。
これが緊張しない為に一番重要な事です。
緊張する一番の原因は、「自分を良く見せよう」・「自分が悪く見られないようにしよう」との意識が強くなり過ぎる所にあります。
自分の事ばかり考えて、相手の事を考えていないから、緊張して、独りよがりに焦ってしまうのです。
「自分を良く見せよう」・「自分が悪く見られないようにしよう」との意識を0にしろとは言いませんが、感謝の気持ちを持ち、自分以外の為を想う気持ちを少しでも持てるようにしていきましょう!
例えば、人前で発表をするならば、「時間を割いて聞いてくれる事は有難い事だ!」「話が出来る事に感謝!」「聞いてくれる人の気持ちを考えて、はっきりとした聞き取り易い発声を心掛けよう!」「聞いてくれる人の為を想って、分かり易い言葉・分かり易い構成で話をしよう!」などと、まずは感謝の気持ちを持つ、そして、相手の為を想った思考・工夫に意識を向けられたならば、「自分が自分が」との意識を低下させる事が出来、過剰な緊張を抑える事に繋がります。
ただ、何でもかんでも相手に全てを合わせなければならないとの想いが強すぎても、過剰にハードルを上げてしまう事になり、これもまた緊張を高めてしまう事になりかねません。
状況によっては出来ない事もありますし、全ての人を満足させる事は難しい面もあります。
ですので、適度に相手を思い遣るくらいの気持ちを持つ事が、大勢を前に、適切な緊張感を保つ事に繋がります。
人前で話す際には、『当たり前ではなく有難い、感謝すべき事を見つけて感謝の気持ちを持って臨む』そして、『どうしたら伝わり易いか? 相手の為になる工夫に意識の焦点を当てる』この二つの事を実践してみてください。
②『自分に出来ない事』・『自分の劣った面』・『人と違う点』・『批判や軽蔑』等のマイナス面を謙虚に受け入れつつ、一方で、真面目に努力している自分に誇りを持って臨む。
自分にコンプレックスがあったり、批判的な目を向けられている時には、人前に立つ事に対して、誰だって自信を失い易く、ネガティブな感情が強くなり、過剰な緊張をしてしまい易いです。
そうしたマイナス面を消化しきれずに過度に緊張してしまう事を防ぐ為に、普段から見栄を張らずに、『出来ない自分』『劣った自分』『人と違う自分』を、自分の中で消化し、受け入れるようにしておきましょう。
また、批判や軽蔑を受けていたとしたならば、その批判や軽蔑がある事も自分の中で整理し、冷静に受け入れるようにしておきましょう。
完全に全ての人から賛同を得られる人などいません。誰だって一定数の批判や軽蔑を受ける事はあります。
理に適った批判や軽蔑の範囲内であれば、謙虚に受け止めつつ、しかし、決して卑屈にはならずに、一方で、真面目に努力している自分に誇りを持つようにしてください。
相反する心理状態に見えます、『謙虚になりつつ、自信も持てるように』それぞれの感情を同時に抱けるように、つまり、適度な緊張感を保てるように、普段から訓練しておきましょう。
今の自分自身を受け入れて、認め、謙虚に受け止めつつ、それでも、コツコツ努力している自分に誇り(自信)を持つつ事で、人前でのスピーチや発表に、落ち着いて臨む事が出来ます。
③接地面を感じ、姿勢よく、視野を広げる
身体面において、浮足立つ状態、地に足が付かない状態では、精神面でも同様の状況に流され易くなります。
緊張感のある場面ほど、自身の体重を支える接地面をしっかりと感じとり、浮足立たないようにしましょう。
立っているならば『両足の裏』が接地面になります。
座っているならば、『座骨から太ももの裏側』が接地面になります。
接地面を感じつつ、腹に力を入れて姿勢を正してください。
なおかつ、全体を見渡すようにして、狭まった視野を広げていきます。
大地をしっかりと感じて、姿勢を正して、全体を見るようにすれば、自然と堂々とした佇まいになります。
礼節をわきまえつつ、堂々とした姿勢・堂々とし態度をしていたら、気持ちも堂々としてきて、人前でも自信を持って話す事が出来、緊張感を抑える事に寄与します。
④気持ちをゆっくり、呼気をゆっくり、言葉をゆっくり
緊張すると、どうして、気持ちは焦り、呼吸は浅く速くなり、話す言葉も速くなってしまいます。
逆に、ゆったりした気持ちで、呼吸もゆっくりして、言葉もゆっくり話すようにすれば、緊張感を抑えて、穏やかな気持ちになれます。
人前で急ぐ必要な無いのです。ゆっくり、ゆったり、やればいいのです。
もしも、時間制限があるならば、早口で話すのではなく、話す内容を減らせば良いのです。
時間制限があっても、優先順位の低い事は省略して、ゆっくりした気持ちで、ゆっくり呼吸し、ゆっくり話すようにしてみてください。
あれもこれも話したいと欲張るよりも、より重要な事に要点を絞って話した方が、聞いている方も聞き易いです。
呼吸は深く、大きく吸って、長い時間をかけて息を吐き切るように呼吸してください。
吸気は交感神経の働きを高めて興奮を促し、呼気は副交感神経の働きを高めて落ち着きを促します。
呼気をより長くする呼吸をする事で、生理的に落ち着いた精神状態を作り出せます。
そして、言葉もゆっくり話す事で、話す内容を自分で理解し、話す内容の方向性の舵も取り易くなり、自分の気持ちを落ち着ける事にも繋がります。
ゆっくり話す事で、相手の為を想った話の内容を考え、相手の為を想った工夫をする余裕も生まれてきます。
⑤勝手に慣れるが、慣れ過ぎずに、緊張感を持ち、緊張感を活かす!
これも『感謝し、相手を思い遣る』事と同じくらい重要な事ですが、人前で話す事に慣れる事です。
最初は上手くいかなくても、人前で話す事を何度か経験していると、勝手に慣れてきて、緊張感もいつの間にか薄れてきます。
緊張するというのは、結構カロリーがいる事であり、面倒な事でもあります。
場慣れしてくれば、緊張する事が面倒になるというか、緊張したくても緊張しなくなってくる時が来ます。
緊張し過ぎる事よりも、緊張感を失い、事前の準備を怠ったり、本番で調子に乗り過ぎてしまう事の方が聞いてくれる人の心証は悪くなります。
たとえ緊張して言葉が上ずっていようとも、誠心誠意伝えようと努力している人の方が、聞いてくれる人の心を響かせる事が出来ます。
緊張し過ぎる事も良くないですが、緊張感が薄れ過ぎる事はもッと良くない事です。
人前で緊張するという事は、そこへ向けて努力するモチベーションを高められます。
また、一定の緊張感を保つ事は、神経を研ぎ澄ます事に繋がり、自身の最大限のパフォーマンスを発揮し易くなります。
「緊張したくない! 緊張しないように!」と生産性の低い事に悩むよりも、ある程度緊張する事は良い事だと捉えて、緊張感を活かして、事前の準備に励み、本番でのきめ細やかで丁寧なパフォーマンスに繋げようとしてみてはどうでしょうか。
まとめ
多くの人の前でも、緊張し過ぎる事なく、話す為には、
①自分の事ばかり考えずに、感謝の気持ちを持って、相手の為を想って話す。
②劣等感や批判的な目も謙虚に受け止め、精一杯努力している事に誇りを持つ。
③接地面を感じ、姿勢を良くして、視野を広げる。
④気持ちをゆっくり、呼吸もゆっくり、言葉もゆっくりと時間をかけて、丁寧に話す。
⑤緊張する事で自分の力を発揮し易くなる面も理解して、適度な緊張感を抱いて臨む。
以上の5つの方法(『笑ビー式;人前で落ち着く思考術』)を試してみてください。
これらは、人前で話す事に限らず、人前でパフォーマンスする際、大事な試験に臨む際など、過度に緊張しそうなケースにおいて、無駄な緊張を和らげて、適度な緊張を保つ事に役立つでしょう。
緊張し過ぎる事に悩んでいるならば、是非とも、これらの方法を活用して、適度な緊張感を保てるようにして、ご自身の力を最大限に発揮してください!
『大勢の人に聞いてもらう事は、何か気持ち良い』くらいの状態になれたら、人前で話す事は全く苦にならない状態になった事を意味します。
ただ、人前で気持ち良くなって、時間を延長してダラダラと長話にならないように、気を付けてください。
時間を延長した長話は、聞いてくれる人の時間を奪い、ストレスを与える最悪の行為です。
緊張感が少な過ぎると、相手の気持ちを考えようとしなくなったり、事前努力や最中努力を怠ってしまう可能性も高めてしまうので、適度な緊張感を保つ事も重要です。
適度な緊張感を持って準備をしっかりしておき、人前で自身の力を発揮出来たならば、どんな結果になろうとも、悔いは残らず、晴れやかに結果を受け入れられます。
人前で話す事に不安があるならば、今回ご紹介しました 大勢の前で緊張せずに話す最強の方法(笑ビー式;人前で落ち着く思考術)を活用してみてください。
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笑ビー
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