日本社会に、ポピュリズムがじわじわと確実に染み渡りつつあり、とても嫌な社会が形成・構築されつつあります。
ポピュリズムとは、本来は既成権力を批判し、一般国民の多くに支持を訴えて、その主張の実現を目指す事であり、民主的な行動の一つと言えます。
しかし、世界においても、日本においても、他の人をどれだけ深く傷つけようとも自分達だけが得するのみを追求する風潮があまりに強くなり過ぎてはいないでしょうか?
私は、ポピュリズムに毒された政治家(ポピュリスト)の本質を、一言に集約すれば、『弱い者や自分の利益にならない者に対する虐め』だと考えます。以下に、そう考える理由を説明していきます。
ポピュリズムが増長されれば、内紛・戦争・独裁・国民の奴隷化に繋がりかねない⁉
自分達の利益を追求する事は、基本的には間違いではないでしょう。しかし、そんな自分ファースト・自分達ファースト・自国ファーストが行き過ぎれば、いがみ合いや攻撃的姿勢に溢れ、ひいては内紛や戦争に繋がり、結局は、より多くの人の甚大な不利益・不幸を増やす結果になるのではないでしょうか?
先の戦争における大多数の人の、あまりに惨い苦しみを想い出してください。
そして、内紛や戦争が現実的になれば、自ずと権力の暴走へと繋がります。これも歴史が証明しています。ポピュリズムの行きつく先は、民主主義とは真逆の、文民統制や独裁に繋がるリスクを大いにはらんでいます。
独裁国家の国民は、政権を批判すれば、言いがかり的理由で牢屋にぶちこまれますし、人権など無視され、拷問されたり、命を奪われる現実があります。それがどれだけ不幸な事か、自分事として想像してみてください。
打ち出の小槌的なファンタジー(メリットだけの政策)は現実には存在しません。非現実的な耳障りの良い政策ばかりを主張するポピュリスト政治家を、情緒的に(非論理的な思考で)応援する事は、現実において、あなた自身も含めて、より多くの人が後々とても苦しい状況に追い込まれるリスクがある事を認識しておくべきではないでしょうか。
ポピュリストは、基本的に虐め体質?
実際に、ポピュリスト的な政治家のこれまでの言動を列挙し、論理的に分析すれば、大抵のケースにおいて、虐めの構図が見えてきます。
歯向かった相手を、徹底的に攻撃して、完膚なきまで潰そうとする。トランプ大統領のこれまでの行動を情報収集して、冷静に分析してみてください。
自分に利益をもたらさない相手・立場が弱い相手・攻撃ターゲットに定めた相手に対して、礼儀を欠く、つまり、見下した態度で批判したり、薄ら笑いを浮かべて馬鹿にする。国民民主党の代表や幹事長の行動を情報収集して、冷静に分析してみてください。
これらが一般社会で行わたら、それを何というか知っていますよね。虐めです。冷徹な虐めであり、陰湿な虐めです。
政治の世界で、虐めが堂々と大々的に行われて、虐めをする公人がもてはやされ、力を持っていけば、世間での虐めへの抵抗感も着実に小さくなっていきます。
特に雰囲気に流され易い日本においては、虐め助長の雰囲気は容易く伝染していくでしょう。そうなれば、一般の会社や地域の学校においても、虐めは肯定され易くなり、ジャイアン的な虐め・スネ夫的な虐めは増えていき、陰湿な虐めに苦しむ大人、虐めで苦しむ子供が、どんどん増えて、どんどん嫌な世の中になっていきます。
パワハラ・見下し・見捨て・干し・罵りなどの虐めを平気で行うポピュリストに熱狂する人達は、ドラマや映画で、平気で人を傷つける胸糞な悪役に対してイライラしたり、虐められる人を可哀そうに想って涙する事などは無いのでしょうか?
あるわけないですよね。平気で虐めをする人間を熱狂的に応援して、社会を蝕む虐めを助長して、虐めで苦しむ人を増やす手伝いをしておきながら、都合の良い時だけ、「人の痛みや人の努力が身に染みる」とか言わないで欲しいです。
また、「そんな事知らなかったから」。それでは済まされませんよ。
虐めを助長するポピュリスト応援団の人達は、もしも、自分の子供や身内がひどい虐めに合った際には、虐めを行った相手に対して怒るのでしょうか? それとも、そんな虐めが助長されている社会に怒りを感じるのでしょうか?
ポピュリストは、大多数の壮絶な苦しみを与える事を平気で行える?
ポピュリストは、えてして減税や積極財政を主張します。単純かつ耳障りの良い事ばかりを並べたてます。
基本的に、財政再建や支出の抑制等の痛みを伴う事には触れません。
まだ国家財政に余裕があるうちは、課題も借金も先送りして、若い世代や将来世代が高齢になった頃に、責任を負わせる腹積もりで、何とかなったでしょう。
しかし、国家予算をゆうに上回る借金を抱え、少子高齢化が進み、物価高に苦しんでいる日本は、現時点で既に相当に追い詰められた状況にあります。
既に借金まみれなのに、減税して国家や地方自治体の収入を減らし、積極財政で支出を増やせば、どうなるか?
噛み砕いて説明すると、際限なく借金をすれば、いつか利息を払えなくなる、元本を払えなくなるリスクが高まり、国債価格が下がり、金利が上昇します。金利が上昇すれば、利息の支払いがさらに困難になるので、既にジャブジャブに溢れた円をさらに市場に供給する。円の供給が増えれば増えるほど、当然円の価値は下がり、円安になります。各資源の多くを輸入に頼る日本は、円安になればなるほどに、資源購入に必要な額は大きくなり、物価はさらに上昇します。
つまり、減税&積極財政とは、物価高(インフレ)を加速させる可能性が高いのです。
ポピュリストが物価高対策とのたまい、減税や積極財政を主張して、目先の『手取り増』を主張していますが、実際にやろうとしている事は、物価高を問題視しておきながら、物価高(インフレ)を助長しようとしているのです。 このまま財政規律や財源を無視して、リフレ政策を突き進めれば、物価高はさらに進む可能性が高いのではないでしょうか。
これから稼ぐ期間の長い若い人だったら、インフレに合わせて、多少賃金も上昇するから、やっていけるのでしょうが、株や不動産等の多額の資産を持たない多くの中年及び高齢者は、急激なインフレ(物価高)が生じれば、高度成長期以降経験した事ない程に、苦しい生活・貧しい生活を強いられる事になるでしょう。
私が考える論理が全て正しいとは言いません。見逃している視点や、影響を過小評価or過大評価している点もあるかもしれません。私の推測通りにならない可能性もあるでしょう。そうだとしても、確率とその影響の甚大さを考慮すれば、多くの国民が壮絶な生活苦になる可能性を高める減税&積極財政策を、何の迷いも葛藤もなく主張出来る理由は、多くの国民が壮絶な苦しみに陥る可能性よりも、自分の人気取りの方がずっと大事なのだととしか思えません。
こうした面からも、ポピュリストとは、普通の人よりも、人の苦しみの可能性を平気で無視出来る。まさに、虐めっ子体質そのとしか思えないのです。
ポピュリストの応援団は、本人以上に虐め体質が多い?
ポピュリスト本人以上に、その取り巻きや応援団は、攻撃的な発言や嘘をつく事例が多いと感じています。
自分に利益を与えてくれたり、崇拝するポピュリストが権力を得られるように、ポピュリストをあの手この手で持ち上げ、ポピュリストに反対する人間に対しては、徹底的に攻撃する傾向が見受けられます。
偏向学者や偏向コメンテーターは、その際たるものでしょう。
論理的な裏付けや、理に適った因果関係を説明せずにレッテルを張って批判する、あるいは、理解不能な論理で煙にまいたりして、「自分達の主張は、良い政策」「敵対する人は、無能」と決めつける。
論理的なデータではなく、ネット上のデマを引用したり、内部の人がこう言っていた等の真偽不明の情報をまるで事実かのように、仕立てて、対立相手を徹底的に貶めるケースも多いです。
関西地方のセイギをかたる番組などは、応援団学者・応援団コメンテーター・応援団タレントばかりを揃いも揃えて、極めて偏った観点から、攻撃ターゲットを徹底的に攻撃する虐めは、見るに堪えないです。
テレビや新聞には、完全にとは言わなくとも、ある程度の中立性・公平性が絶対的に必要なのではないでしょうか? あまりに偏った人選、それは情報提供・問題提起を超えた、プロパガンダや洗脳に属するものになってしまうのではないでしょうか?
そんな偏った主張・ポジショントークに、まんまと流されてしまう人達もどうかと思いますが…。
石破さんの戦後80年の所感でも、ポピュリズムに警笛
私が尊敬する石破さんも、ポピュリスト応援団達から長年に渡り、執拗な攻撃を受け続けてきました。
そして、戦後80年談話を、多数の応援団から「必要ない!」と反対されながらも、何とか戦後80年所感として、発表をされました。
その所感では、先の戦争を始めるに至った経緯だけでなく、ポピュリズムや排外主義への警笛も含まれていました。
普通の人間ならば、誹謗中傷的なコメントを、長年、各方面から浴びせられ続ければ、文句の一つも言いたくなるでしょう。しかし、80年所感の質疑応答にて、SNS上の差別等に関しての質問に対して、ご自身があれだけ差別的な攻撃を受けてきているにも関わらず、「表現の自由もある」との見解を示されました。
石破さん自身があまりに、寛容的であり、独裁とは程遠い人なのでしょう。そこが石破さんの良い所でありつつも、そこが政治家としては、優し過ぎて、雁字搦めにあっていた要因なのだろうと想像がつきます。
多くの国民の人生に、多大な影響を及ぼす政治家にとって、最も必要な素養は、『人間性』なのではないでしょうか。
より多くの人が苦しむリスクを軽減する為にも、また、長期的には自分や家族の為にも、国民は、安易にポピュリズムに流されずに、政治家の『人間性』と、目先の利益だけではなく、多くの人の幸福の実現(不幸のリスクを軽減する事)を論理的に説明出来る『論理的長期戦略』を併せ持った人物を、注意深く見極めなければならないのではないかと感じています。
ここまで、読んで頂き、本当にありがとうございました。別のページも数多くありますので、是非とも下記のお勧めページ・関連ページも覗いてみてください。あなたに役立つ情報が見つかるかもしれません。
この投稿に共感してくれたり、賛同してもらえる部分がありましたら、是非ともあなたのSNSに当ページのリンクを張って、多くの人に拡散いただければ幸いです。
笑ビー
お勧めページ
《自民党の石破さんへの虐めから学ぶ、虐められない為のイジメ回避方法》
《減税一辺倒の偏向政治家に騙されるな! 老後生活を守る為に財政再建で破綻阻止せよ!》
《超少子高齢化で恐慌・戦争リスク増大。勉強・就活・貯金・投票で備えよ!》
《近視・仮性近視の改善、目を良くする生活習慣・トレーニング(笑ビー式視力改善法)》
《ブラック企業だけは絶対に避けて!恐怖の実態3-低賃金ワープア編-》
《数ヵ月で仕事辞めた人の地獄顛末。でも死にそうなら、すぐ辞めた方が100倍幸せ。諦めないで!》
《短時間睡眠を続け、若くして脳出血を発症した人のお話。慢性的寝不足は病気・事故・後遺症で苦しむリスクを高める!》